STAFF COLUMN スタッフコラム

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戦艦大和と武蔵  江藤賢一2019.11

 久しぶりの映画鑑賞で「アルキメデスの大戦」を見て、最近のグラフィック映像には非常に感銘を受けました。映画が始まると同時に戦艦大和が戦闘機や魚雷の攻撃を受けているシーンで、その映像の現実的な迫力に啞然としました。
「アルキメデスの大戦」の戦闘シーン
大和と武蔵は同じ型の戦艦であり、大和は広島県の呉、武蔵は長崎県の佐世保で、それぞれ建造された。大和は約3年の工期で1940年8月頃完成した。
戦艦大和 建造中
 

私の父の友人で戦艦武蔵の製作に携わった人がいます。私が幼少の頃そのあたりの話を本人から聞いた覚えがあり、とても印象に残った話があります。
「長崎県の佐世保まで戦艦武蔵を作りに行っていたが完成まじかの試運転は非常に厳しく、特に大変だった。全速力で戦艦を走らせておき急旋回をさせると約260mの巨大な船がひずみを起こし、甲板(デッキのこと)に貼ってあるチーク材の板がバンバンと音を立てて跳ね上がり殆どがめくれてしまった。それを如何にして跳ね上がらないようにするかが非常に難しく、大変だった・・・・」
「船の横腹には魚雷対策として約40cmの鋼板が施してあるが当時はまだそんな熱い鋼板の溶接技術が無くてリベット工法で止めてある。結果的にはリベットが魚雷に耐え切れなかった。」
建造費が当時の金額で約137,802,000円   現代の金額ではどの程度か見当がつきません。

戦艦大和

 

攻撃を受ける大和