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禅(ZEN)-超私的解釈 金田 弘志2020.04

まず、以下の文章を引用する。

「私が意図しているのは、こういうことだ。例えば、あるゴルファー氏がヘッドアップの癖がひどくて、ミスショットを連発しているとする。仲間は普通、まるでヘッドアップがミスショットの原因でもあるかの口調で、「インパクトで頭が下がっていなかった」と指摘する。しかし、このゴルファーのミスショットの真因は、スイング中に何か誤った動きが生ずるため、インパクトで頭が上がってしまうことである。例えば、もしそのゴルファーが腰からでなくて、肩あるいは手からダウンスイングを始めているとしたら、インパクトで頭を正しい位置に置くことはほぼ不可能なのである。しかし逆に、正しくスイングした場合、インパクトではボールしか見ることができないのだ。」(モダン・ゴルフ ベン・ホーガン著)

ゴルフをやったことのない人には、わかりにくいかもしれないが、ミスショットの原因について書かれたものである。

 

次に、曹洞宗永平寺宮崎禅師の言葉をご紹介しよう。

「身心は一如である。スリッパがまっすぐにそろえられないのは、心がゆがんでおるからだ。心がまっすぐなら、(そろえようと意識しなくても)スリッパはまっすぐにそろえざるを得ないのである。スリッパがゆがんでおったら、ほっておけないのだ。

ああ、自分は目先で起こる現象に反応して、いつも表面的な対策ばかりを考えているではないか。その奥にある真因に気付けるようになって、無意識に適切なふるまいができるようになりたいものだ。