この建物は，工場と倉庫を併設した印刷会社の社屋です。
印刷業界は，近年のさまざまな分野でのＩＴ化に伴い目まぐるしい変革を遂げているそうです。そこで，建物の意匠は印刷業界の変化を表す現代的なものとすることを企図しました。それに加えて，時代が変わっても書籍が有り続けるように，時が経ても古びない意匠とすることにも留意し設計がすすめられました。
現場では，施主の意向で印刷に関わる設備機器の交換用マシンハッチが設計変更で追加されるなど，設備面でも更新可能な長期間の使用に耐えるものとなりました。
従業員の方々に長い間使っていただき，愛着のある建築となることを願っております。