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梅雨に思う  小笠原大介2017.07

梅雨ですね。

ここ数日、晴れ空を見ていません。

私が暮らしている福岡では梅雨真っただ中です。

蒸し暑く、湿度が高い、そして雨が多い・・・・・そんな時季です。

 

建築を構成する部位に『軒』という箇所があります。

屋根から外壁の外に張り出したところです。

 

この時季には、『軒』が大活躍しています。

軒があれば、窓を開けても雨は入りません。

軒があれば、外壁を雨から守ってくれます。

軒があれば、雨が降っていても傘を差さず、外(軒下)で活動することが出来ます。

などなど。

 

私は数奇屋を見学することがあります。

とても美しい『軒』と出会えることも多いです。

 

福岡市の平尾にある「松風園」。

茶室の「松風庵」と「待合」「広間」「和室」「日本庭園」等で構成されている数寄屋です。

特筆する点は「広間」と外にある「日本庭園」を結ぶ『軒』、その存在です。

「居心地がいい・・・仕舞いがいい・・・」ずっと居座りたくなる気持ちです。

 

福岡市の城南区にある「友泉亭」。

茶室の「章山庵」と「大広間」「月見台」「和室」「日本庭園」等で構成されている数寄屋です。敷地内には別棟で「如水庵」という茅葺き屋根の茶室もあります。

ここでも特筆する点は「大広間」と「池」を結ぶ『軒』、その存在です。

見学中に雨が降ってきました、雨が降ってもお構いなしで、窓はフルオープン。

「月見台」に行けなくなることは少し残念に思えましたが、窓はフルオープンなので、室内に居ても開放的な場所です。

 

 

『軒』って、様々な場所で様々な意味で中間的な存在になっている部位で、とても重要な役割をこなしているトコロだと思います。

軒下に腰を掛けて、雨を見る、そして「梅雨だな」と呟く、そんな暮らしもいいのかもしれません。

 

小笠原大介